バイクを売るときの手続きのすべて!買取業者と個人売買での手続きの違い
今まで大切に乗ってきたバイクを手放すときには、すごく悲しい気持ちになりますよね。
他人から見ればボロボロのバイクだとしても、本人にとっては大切な思い出が詰まっていたりします。
どうせバイクを売るのであれば、できるだけ高く売りたいでしょう。
そして、大きなトラブルなく取引を終えたいと思うはずです。
でも、初めてバイクを売るときには、分からないことだらけですよね。
- ローンが残っているけど売却できるのか?
- 友達にバイクを売るときの手続きは?
- バイクを手放す前に何か手続きが必要なのか?
- 廃車手続きをすると自賠責保険はどうなるのか?
バイクを売却するときの手続きは、一般には知られていません。
普通の人は知らなくて当たり前なので、戸惑ってしまうと思います。
何も考えずにバイクを売ってしまうと、後でトラブルになることがあります。
翌年以降も税金の請求が来てしまったり、次の所有者が起こした事故の責任を取らされるといったリスクもあるでしょう。
一度知ってしまえば簡単ですから、手続きの全体像を知っておいてください。
ここでは、バイクを売るときの手続きのすべてを紹介します。
目次
バイクを売るときには、バイク王などの買取業者を利用するのが一般的です。
自宅まで出張査定に来てくれるので、わざわざ店舗まで足を運ぶ必要はありません。
- 買取査定を受ける
- 査定額に納得すれば契約する
- 名義変更・廃車手続きは業者がやってくれる
やはり専門業者ですから、手続きもすべて代行してくれてスムーズです。
車検証や自賠責保険証などの書類を渡すだけで、自分では一切の手続きをしなくても良いわけです。
ただ、業者によって査定額に差があるので、複数の買取業者で査定を受けて比較することをおススメします。
バイク王などの大手が高額なわけではなく、地元の買取業者の方が高く買取してくれる場合もありますね。
車種や状態によっても変わるので、最低でも3社以上で査定を受けてください。
そこで、「バイク比較.com」というサービスを使いましょう。
必要事項を入力するだけで、6社の査定依頼を一括で申し込むことができます。
その場でおおよその買取額も分かるので、自分のバイクの相場を知るのにも使えるでしょう。
高くバイクを売るためには、必須のサービスだといえますね。
- 何年もガレージの奥で眠っていて動かない
- 事故で大破して走行不能になった
- 故障してエンジンが掛からない
このようなバイクであっても、価値がゼロになることはありません。
不動車は修理すれば直りますし、事故で修復不能でも部品だけは使用できます。
さらに、原型が無いほど大破したとしても、鉄資源としてリサイクル可能だったりするわけです。
どんな状態のバイクでも、買取業者で売ることができるんですね。
廃車にするしかないと思っていたのに、査定してもらったら30万円の値段が付いたという話も珍しくありません。
だから、不要なバイクがあれば、まずは買取業者の査定を受けるべきだといえます。
ローンの支払い途中で、バイクを手放す場合もあるでしょう。
忙しくてバイクに乗れなくなったとか、お金が無くて維持できなくなったといった時ですね。
この場合だと、勝手にバイクを売ることはできません。
バイクの名義がローン会社になっているので、書類上は自分のバイクではないからですね。
なので、すべてローンを完済して自分名義にしなければ、バイクを手放すことができないことになります。
バイク屋さんに持ち込んでも、買取を断られてしまうでしょう。
ただ、大手の買取業者では、ローン途中のバイクでも名義を変更して買取してくれることがあります。
査定額が残債よりも多ければ、残りの金額を受け取ることができますね。
査定額が残債に満たない場合には、不足分を自分で用意してローンを一括返済することになります。
バイクを売った後の名義変更や廃車登録は、買取業者がすべて代行してくれます。
自分でやらなくていいのですが、必要な書類は用意しないといけません。
書類に不備があると手続きができずに、買取契約ができないことがありますね。
スムーズに取引するために、あらかじめ用意しておきましょう。
排気量によって書類が異なるので、間違えないようにしてください。
- 自賠責保険証明書
- 印鑑
- 身分証明書
251t以上 | 車検証 |
---|---|
250t以下 | 軽自動車届出済証 |
125t以下 | 標識交付証明書 |
紛失した場合には、早めに再発行をしておきましょう。
手続きの場所は、以下の通りです。
自賠責保険証明書 | 契約した保険会社 |
---|---|
車検証 | 陸運局 |
軽自動車届出済証 | |
標識交付証明書 | 市町村役場 |
全ての手続きは買取業者がやってくれますが、稀にミスがあって正しく手続きが行われないことがあります。
通常、バイクを売却して2週間程度で、手続き完了の証明書が自宅に郵送されてくるはずです。
それが届かないようであれば、手続きがされていないかもしれません。
なので、1ヶ月経っても書類が届かないようなら、業者に連絡して進捗状況を確認してください。
特に、3月にバイクを売った場合には注意が必要です。
バイクには「軽自動車税」という税金が毎年かかりますが、これは4月1日時点でバイクを所有している人に課せられます。
なので、3月にバイクを売ったとしても、4月までに名義変更がされないと税金の支払い義務が生じてしまうわけです。
3月中旬以降に売却すると手続きが間に合わないことがあるので、いつまでに手続きがされるのかを業者に確認しましょう。
自賠責保険の切り替えは業者がやってくれますが、任意保険に加入しているなら自分で解約手続きをしないといけません。
まだ期間が残っているなら、解約すれば還付金を受け取ることができます。
早いほど還付金も増えますので、バイクを売ったらすぐに保険会社に連絡をして解約の手続きを行いましょう。
ちなみに、自動更新の設定をしているなら、解約しないと翌年以降も保険料を支払わなくてはいけません。
バイクが無いのに保険料だけを支払うという状況になるので、絶対に忘れないようにしてくださいね。
バイクの売却方法としては、個人売買を利用するのもポピュラーですよね。
友達などの身近な人に売ったり、ヤフオク・メルカリなどのオークションサイトに出品する方法があります。
買取業者だと業者の利益の分だけ査定額は下がりますが、個人売買だと中間業者の利益が無いために高く売ることができるわけです。
車種によりますが、一般的な買取相場より10万円以上は高く売れると思います。
でも、高く売れるというメリットがある反面、事務手続きなどを全て自分で行わないといけません。
他にも、以下のリスクがあるので覚えておいてください。
- 相手が名義変更をしてくれない
- 代金の支払いをしてくれない
- 引き渡し後にクレームを入れられる
個人売買の際に名義変更の手続きを相手に任せると、そのまま何もせずにバイクに乗られてしまうことが多いです。
4月1日までに名義変更を済ませないと、軽自動車税の支払通知書が自分に届いてしまいます。
手続き自体は簡単なのですが、面倒がってやらない人が多いんですね。
迷惑をこうむるのは自分なので、相手任せにするのは止めてください。
対策としては、バイクを引き渡す前に廃車登録(一時抹消登録)をしてしまうことです。
廃車登録をすると自分の名義を削除できるので、バイクを所有者がいない状態にすることができます。
そのままでは公道走行できませんから、相手は再び登録手続きをしてナンバーを取得することになりますね。
相手が手続きをしなくても自分の名義ではないので、何の責任も問われることはありません。
また、自分で廃車等得をする時間が無いのなら、相手から預かり金として数万円を受け取る方法も良いですね。
たとえば、預かり金で3万円を受け取っておき、相手が名義変更をしたことを確認したら返金するといった方法です。
相手はお金を預けているわけですから、面倒でも手続きをしてくれるはずです。
名義変更をしないままで相手が音信不通になると、延々と税金の請求が来続けることになってしまいます。
それを防ぐためにも、必ず名義変更はしてもらうようにしましょう。
仲の良い友達にバイクを売ったときなどは、代金を後払いにしてしまいがちです。
「信頼しているし大丈夫だろう」と思っていると、いつまでも支払いをしてくれないということになってしまいます。
お金が絡むと友情が壊れることは多いので、どれだけ仲が良い友達だとしても後払いや分割払いは止めてください。
お金の催促は非常にしづらいですし、友達であれば何度も言えませんよね。
余計なストレスを溜めないために、代金の支払いについてはシビアに考えるようにしましょう。
意外と多いのが、バイクを引き渡したあとに不具合や故障などで文句を言われるパターンです。
業者だと整備をした後に引き渡しますが、個人売買だと現状渡しが基本となります。
自分では気にならないような異音でも、他人からすると不具合だと認識されることがあるんですね。
最悪の場合、返品を求められたりするので、大きなトラブルになるかもしれません。
なので、事前に現車確認をして、十分に試乗などもしてもらってください。
細かな傷や不具合などもすべて説明するべきですし、完全に納得した状態で引き渡すことが望ましいですね。
余力があれば、バイク屋に持ち込んで整備を受けると良いでしょう。
そこまでやっておけば、トラブルに発展するケースは少ないはずです。
「バイクを高く売る」という目的だけで考えれば、個人売買の方が高額で売りやすいと思います。
ただ先述の通り、自分で手続きをしたり、後でトラブルに発展するようなリスクもあるわけです。
そういった手間暇を考えると、個人売買でバイクを売るのが最善とは言い難いでしょう。
掛かった時間を時給で計算すれば、個人売買は割に合わないことも少なくありません。
買取業者なら手続きはすべてやってくれますし、後でトラブルになるといった心配もないです。
少しくらい査定が安くなっても、そちらの方が得だという考え方もできますね。
なので、単純な査定額だけで判断するのではなく、トータルコストで考えるようにしましょう。
まずは一括査定を受けてみて、自分のバイクの買取相場を知ることですね。
その金額で満足なら売却すればいいし、もっと高く売りたいなら個人売買に挑戦すると良いと思います。
以上、バイクを売るときの手続きについて解説をしました。
初めてのバイク売却だと、分からないことだらけで不安が多いでしょう。
しかし、やることはシンプルですから、全体像を理解すれば何も怖くありません。
今まで大切に乗ってきたバイクだと思うので、満足のいく取引ができるようにしてくださいね。
